2.7 テキストフィールド(JTextField)の使い方

2.7 テキストフィールド(JTextField)の使い方

本節では、テキストフィールド(JTextField)の使い方を見ていきます。
テキストフィールドとは、一行のテキスト編集領域を意味しており、ご存知の通りありとあらゆるケースで利用されます。

 

1.テキストフィールドの設置

テキストフィールドの設置から始めましょう。「TextExample」という名前の新規プロジェクトを作成します。

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プロジェクトを作成したら、「SimpleFrame」という名前のJFrameフォームを作成します。よくわからない場合は、2.1 ソフトウェアの画面作り(JFrame)とルック・アンド・フィールを参照して下さい。

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「パレット」ウィンドウの「Swingコントロール」タブから「テキストフィールド」をクリックし、「JFrame」フォームの上でもう一度クリックして配置します。必要に応じて、[右クリック]->[プロパティ]からサイズやフォントを変更しましょう。

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テキストフィールドを右クリックして[テキストを編集]を選択し、「jTextField1」と書かれた文字を[Delete]キーで消します。この操作をすると、テキストフィールドがほっそりと縮んでしまうかもしれません。縮んでしまった際は、マウスドラッグで広げましょう。

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テキストフィールドを右クリックして[変数名を変更]を選択します。

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「textInput」という名前をつけました。入力(Input)の機能を持ったテキストフィールド(text)という意味です。

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更に、上のようにGUI部品を配置しましょう。サイズやレイアウトは自分好みにしてもらって構いません。

 

2.機能の実装

機能の実装を行っていきましょう。ボタン(btnSayHello)をダブルクリックするか、ボタンを右クリックして[イベント]->[Action]->[actionPerformed]と進み、ボタンを押した際に実行されるメソッドに移動します。

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ボタンを押した際の命令として、次のソースコードを書きましょう。

Stringとは文字列型変数の型名であり、文字列を入れておく入れ物(変数)を作ることができます。宣言と代入、参照は次のように行います。

テキストフィールドからテキストを取得する際は「getText()」メソッド、テキストフィールドにテキストを入れる際は「setText()」メソッドを利用します。

テキストフィールドの主要なメソッドはこの2つです。それでは実行してみましょう。

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テキストフィールド(textInput)に名前を入力し、「挨拶」ボタンを押すと、テキストフィールド(textOutput)に「こんにちは、○○さん!」と表示されます。なんともシュールなソフトウェアですが、こんなソフトウェアでも無事に動いた瞬間は嬉しいはずです(きっと)。

(2013年11月15日 加納徹)


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